2023.12
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MISUZU COMMUNICATION

みすず通信

熱中症- 2020年夏号

これからの季節、心配になってくるのが熱中症。
対策を心がけて、熱中症を予防しましょう。

熱中症とは

熱中症とは、体温が上がることによって体の調節機能に起きるさまざまな症状の総称です。
地球温暖化などの影響もあり、増加傾向のある熱中症。
熱中症による救急搬送者数は、毎年約5万人を超えると言われていて、2019年の5~9月の救急搬送者数は7万人以上。高齢者が最も多く、次いで成人、少年、乳幼児の順となっています。

熱中症の症状は、めまいや顔のほてり、筋肉のけいれん、体のだるさや吐き気、汗をかかなくなる、体温が高い、意識障害がある、水分補給ができないなどが挙げられます。

中でも、乳幼児と高齢者は体温調節機能が十分ではなく、体内の水分量が乳幼児80%、高齢者50%と成人の60%に比べ、大きな差があるので注意が必要です。

特に乳幼児は、遊びに夢中になることが多く、自分の不調を伝えることも難しいので、周りの大人の見守りや水分補給のサポートが大切です。
高齢者は、温度の感覚が鈍くなることもあり、つい「まだ大丈夫」と冷房をつけないでいるうちに熱中症になってしまうことも。水分補給の習慣をつけると良いですね。

熱中症を予防するには

熱中症は5月頃から、梅雨明け、7月上旬と徐々に増加する傾向にあります。

暑くなってくると植物の成長も早く、庭の手入れや家庭菜園の収穫と屋外での活動も増えるでしょう。
ですが、「あとちょっと」が危険につながりかねません。
30度以上の屋外活動は控え、1時間に1回は水分補給と休憩、涼しい場所に移動するなど、できる対策をしっかり取りましょう。

もし、ちょっとでも「おかしいな」と思ったら、けい動脈や脇の下など太い血管のあたりを冷やして水分を摂り、可能であれば横になること。
吐き気、汗が出なくなる、自分で水分が取れないような時には迷わず病院へ。
安静にすることで重症化を防ぐことができます。

熱中症になりにくい体づくりを

どんな病気の予防も、まずは日頃からの健康な体づくりが大切です。
夏場はそうめんやうどんなどサッと食べられる炭水化物で済ませてしまう方も多いのではないでしょうか。
カフェインやアルコールの摂取は利尿作用が強いので要注意。
ミネラルやビタミンB群が摂取できる食品をバランス良く取り入れると良いですね。
睡眠をしっかり取り、エアコンや扇風機もうまく使って熱中症になりにくい健康な体づくりを目指しましょう。

≪参考≫

気象庁ホームページ:熱中症予防対策に資する効果的な情報発信に関する検討会
環境省:熱中症予防情報サイト
総務省:2019年(5月から9月)の熱中症による救急搬送状況、2019年11月6日報道発表
東京消防庁:熱中症に注意!2020年5月27日報道発表資料

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