水虫 – 2021年夏号
日本人の5人に1人がかかっているといわれる水虫。この時期、プールや海、温泉施設、最近流行のサウナを楽しむ方もいらっしゃるのではないでしょうか?
男性に多いと思われがちな水虫ですが、実は女性にも多いのはあまり知られていません。
今回は水虫について正しく知り、気持ちよく過ごすためのポイントを紹介します。
水虫とは?
水虫は、カビの一種・白癬菌(はくせんきん)が皮膚で繁殖することで起きる感染症です。白癬菌は皮膚の角質の成分であるケラチンが好物!そのため、角質の厚い足にできることが多く、治りにくいのも特徴です。
水虫の症状は?
水虫は大きく分けて、趾間型(ジクジク水虫)、小水疱型(ボツボツ水虫)、角質増殖型(カサカサ水虫)の3つに分類されます。
\2週間以上こんな症状が続いたら迷わず皮膚科へ!/
趾間型(ジクジク水虫)は、文字通り足の指と指の間の皮膚がカサカサと剥けたり、赤くなったりします。かゆみがあり、年間通して発症します。
小水疱型(ボツボツ水虫)は、足の裏や側面に、たくさんの小さな水ぶくれができます。かゆみを伴い、主に夏に多く発症します。
角質増殖型(カサカサ水虫)は、足の裏全体の皮膚が分厚くなり、かかとにひび割れが生じます。かゆみが少なく、水虫と気づかないことも多いですが、家族はもちろん、身の回りの人の感染リスクを下げるためにも気づいたらきちんと治療をすることが大切です。
水虫の原因
水虫は、温泉やジム、プール、風呂場などで水虫の人と同じバスマットを使って菌が足に付いても、すぐに発症するわけではありません。
仮に菌が付着しても、足に傷などがあれば約12時間以内、なければ約24時間以内を目安に足を洗うなどすると菌を洗い流すことができます。
水虫にかかるのは、白癬菌が付着した状態が続き、菌が増えやすい環境が整うからです。原因となる環境を少しでも減らして健康な足を保ちましょう!
水虫にならないために
誰でも発症する可能性のある水虫ですが、普段の生活の中でできることもあります。
1.足を清潔に保つ
こまめに靴下を変える、汗をかいたら足を洗うなど、足を清潔に保つことがポイントです。
2.抗菌素材や通気性のよい素材を選ぶ
靴下や靴など、抗菌素材や通気性のよい素材を選ぶことで菌の繁殖しにくい環境にします。
3.はだしで靴を履かない
サンダルなど通気性の良いものは別ですが、はだしで靴を履かないことです。革靴やパンプスをはだしで履いてしまうと菌の繁殖待ったなしです!
1つでもチェックがあったら要注意!
水虫の原因(チェックリスト)
□高温多湿な環境
□足の指の間隔が狭く、蒸れやすい
□足に傷がある
□皮膚のバリア機能が低下している
□革靴やパンプス、長靴やブーツ、分厚い靴下などを長時間履く
\教えてみすずめちゃん!/
水虫にかかってしまったら・・・
水虫は再発しやすい感染症!処方された塗り薬や内服薬は、症状が改善しても、菌を排除するまで(約2〜3カ月)自己判断で中止せずに使用を続け、しっかりと治療することが大切です。
処方される薬はもちろん、市販薬もうまく使いましょう!