2023.12
災害や新興感染症の発生時において対応可能な体制を確保しています。

MISUZU COMMUNICATION

みすず通信

冷え性 – 2023年冬号

冷え性は、体の血流が悪くなっている状態のこと。栄養素が行き届かず、手足の冷えなどの症状があげられます。冷え性は、筋肉量の少ない女性に多い傾向がありますが、筋肉量のほか、月経時や加齢による更年期で起こる自律神経の影響など、ホルモンが作用することも多くあります。冷え性は決して寒い季節だけに起こるものではありません。自分の冷え性のタイプを知って、正しく付き合いましょう。

冷え性4つのタイプ

四肢末端型 – 手足が冷える

原因:過度なダイエットや栄養不足、運動不足など
症状:手足の冷え、肩こり、頭痛など
年代:10 代から20 代の女性に多い
対策:体の中心部の暖かい血液を四肢末端に配ることが大切です。まずは熱を作る運動と内側から体を温めるためのあたたかい食事を意識し、体のバランスを整えましょう。

下半身型 – 下半身全体が冷える

原因:骨盤のゆがみ、老化など
症状:顔のほてり、のぼせ、発汗などの「冷えのぼせ」
年代:全体
対策:姿勢の悪さや長時間のデスクワークなどが原因で起こることも多いため、入浴・下半身浴、こまめなストレッチなどを行い、代謝を良くしましょう。

全身型 – 全体が冷える

原因:慢性的なストレスや不摂生、病気による基礎代謝の低下など
症状:倦怠感や風邪をひきやすい、すぐお腹を下すなど
年代:全体
対策:冷え症の自覚症状があまりないのですが、免疫力が低下していることもあります。生活習慣を整え、基礎代謝を上げることが有効です。

内蔵型 – 内臓が冷える

原因:自律神経の異常、ストレスなど
症状:あまり自覚症はないが、下痢や倦怠感、風邪などの際に内臓型冷え性の可能性がある
年代:食欲が旺盛で、肥満傾向にある方や中高年に多い
対策:生活習慣の改善。体を温める食べ物を摂取することで、内臓の冷えを予防するほか、入浴などで体を温めて自律神経機能を回復させましょう。

冷え性改善3つのポイント

● 体をあたためる食事を摂る
 体を冷やすカフェインの多い飲み物や大量のアルコールを避け、発汗作用のあるような味噌汁、根菜類、しょうが・にんにくなどの摂取がおすすめです。寒い時期には、生野菜ではなく、温野菜で根菜を摂取するなどもよいでしょう。

●朝起きたら白湯を飲む
 眠っている間に失われていた水分を補給し、就寝中に冷えた胃腸を温める白湯もおすすめです。(白湯=15分ほど沸かしたお湯を50度前後まで下げたもの)冷え性の改善以外にも、食欲低下の予防・改善や便秘解消などの効果も期待できます。

● 体の大きな筋肉をあたためる
 ホッカイロや湯たんぽなどもうまく使って、お腹、足、背中の大きい筋肉をあたためると良いでしょう。就寝30分前の入浴で、しっかり湯船につかると、熱を発する筋肉をあたためることができ、質のよい睡眠にもつながります。

一覧に戻る