2023.12
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みすず通信

感染性胃腸炎 – 2024年春号

感染性胃腸炎

感染性胃腸炎は、特に冬場から春にかけての寒い時期に多く見られる疾患です。11月から4月にかけての期間は、特にノロウイルスによる感染が増加する時期とされています。この時期、学校や職場など、集団生活の中でウイルスにさらされやすく、感染のリスクが高まります。今回は、感染性胃腸炎の原因、症状、予防についてご紹介します。

感染性胃腸炎とは

感染性胃腸炎は、主に胃や腸に影響を及ぼす感染症です。一般的には、ノロウイルスやロタウイルスなどによって引き起こされ、激しい嘔吐や下痢が特徴的です。この症状は、食中毒としても知られています。

感染性胃腸炎の原因

主な原因としては、ノロウイルスやロタウイルスが挙げられます。これらのウイルスは、冬から春にかけての冷たい時期に特に流行し、特に子どもや高齢者に感染しやすい傾向があります。その他には、サルモネラやカンピロバクターといった細菌による食中毒も、感染性胃腸炎の原因として知られています。これらの細菌は、梅雨から夏にかけての暑い時期に多く発生します。

感染性胃腸炎の分類と症状

分類主な症状流行時期
ノロウイルス嘔吐、下痢冬~春(11月~4月)
ロタウイルス嘔吐、下痢冬~春(2月~4月)
サルモネラ下痢、腹痛梅雨~夏(6月~10月)
カンピロバクター下痢、腹痛、発熱年間を通じて

感染性胃腸炎にかかったら

感染性胃腸炎にかかった場合、まずは十分な休息と水分補給が重要です。軽度の場合は自宅での療養が可能ですが、症状が重い場合や長引く場合は、医師の診察を受けることが推奨されます。また、脱水症状を防ぐために経口補水液の摂取が有効です。家庭内に感染者がいる場合は、マスクを着用して感染の拡散を防ぐ、感染者の使用したものは適切に洗浄・消毒し、他の家族との直接的な接触を避けるなど感染拡大を防ぎましょう。

感染予防の方法

感染性胃腸炎の予防には、手洗いや食品の適切な取り扱いが不可欠です。特にノロウイルスやロタウイルスは、人と人との接触や食品を介して容易に感染するため、衛生管理に注意する必要があります。また、特定のウイルスに対してはワクチンが存在するため、適切な予防接種も有効です。

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